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名護親方(1663~1734

 名護親方は、中国名の「程順則」でも広く知られています。
 名護親方は一六六三年に華人系の人々が住む久米村に生まれました。程氏の祖先は、かつて察度王に仕えた華人です。その後、一族は百八十年以上に渡って代々琉球王府に仕えました。いわば程氏は久米村屈指の名家でした。
 名護親方は二十一歳で初めて福州へ留学すると、『六諭衍義』という書物に出会います。『六諭衍義』とは中国の皇帝下における民衆教化のために作られた教科書で、道徳読本としても優れた内容のものでした。
 その後、名護親方は四度目の渡中の際に私財を投じて『六諭衍義』を印刷すると、琉球へ持ち帰ります。
…(続きは本文で)

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