宜湾朝保はその俊秀ぶりが評価され、若くして三司官となった人物です。 この時代、琉球王国は難しい局面を迎えていました。中国が、英国間との敗戦で国力を疲弊させると、欧米諸国がこぞって不平等条約をとりつけ、中国を拠点としたアジア諸国への支配を拡げようとしました。この動きは当然、琉球にも及びます。 こうした時代、宜湾朝保は小国の政治家として苦渋の選択を迫られることになります。…(続きは本文で)